誰にでも簡単にわかる!鶏肉の種類|肉ミート

誰にでも簡単にわかる!鶏肉の種類

鶏はキジ目キジ科の鳥類です。
鶏の祖先はアジアから東南アジアにかけて生息している「赤色野鶏」であるといわれています。
この鶏がインドなどで家畜化され、ヨーロッパにはペルシャを通って伝わったとされています。

 

鶏の種類は用途別に肉用、卵用、卵肉兼用、愛玩用にわけられます。

 

肉用種(ブロイラー)

 

肉用種はブロイラーとも呼ばれ、短期間で急速に成長させるために品種改良されて作られた肉用若鶏の総称です。
世界のブロイラーの大半が白色コーニッシュ種の雄に白色プリマスロック種の雌を交配させたものて占められています。
大型で成長速度の速い品種です。

 

白色コーニッシュ種

増体性の改良が最も進んだ品種です。
成長速度が速く、胸の肉付きも良く、成体重は雄5.5kg、雌4.0kgになります。

 

白色プリマスロック種

卵肉兼用種ですが、現在は肉用にかたよっています。
白色コーニッシュ種には及ばないが、他の品種より増体性が優れているのが特徴です。
単冠、白色で皮膚は黄色、成体重は雄5.0kg、雌3.6kg程度です。
白色コーニッシュと非常に似ている容姿をしているので、外見で区別することは困難となります。

 

卵用種(レイヤー)

 

おもに食用とする採卵の目的で飼養する品種のことを指します。
特徴として比較的小型の体格をもち、産卵能力に優れています。

 

白色レグホーン種

単冠、耳たぶが白色、卵殻は白色なのが特徴。
イタリア原産の産卵に重点をおいて改良されてきた品種。
産卵能力が極めて優れています。
成体重は雄2.7kg、雌2.0kgと軽快な体系です。
世界的に最も普及している卵用鶏の代表です。

 

卵肉兼用種

 

産卵性と産肉性の両方を持つ、改良された鶏の品種です。
産卵能力はは卵用種と同等で、大型で肉質が良く肉用種にも劣らない能力を持ちます。

 

横班プリマスロック

単冠、耳たぶは赤く、皮膚は黄色、卵殻は白色なのが特徴。
成体重は成体重は雄4.3kg、雌3.4kgですが改良された系統では軽量化されています。

 

ロードアイランドレッド

羽色は赤褐色で、皮膚と脚が黄色、卵殻は赤褐色なのが特徴。
成体重は成体重は雄3.9kg、雌2.9kgです。
産卵能力が高く、シャモや比内鶏と交配して高級鶏肉生産にも利用されいる。

 

コーチン(名古屋種)

比内鶏、薩摩鶏と並ぶ日本三大地鶏の1つ。
単冠、羽色は黄褐色で尾が黒いのが特徴です。
成体重は雄5.3kg、雌4.5kg程度です。
他の種と比べて性成熟が遅く初産に8~9ヶ月ほどかかります。
薄いピンク色をした、薄白い斑紋が入る特徴的な卵を産みます。

 

愛玩用種

 

愛玩する目的で飼育されている鶏の種類。
中には天然記念物として指定されている鶏もいます。

 

尾長鶏(オナガドリ)

高知県原産のニワトリの品種。
雄の尾羽が極端に長くなるのが特徴です。
鶏は尾羽が1年に1度生え変わりますが、雄の尾長鶏は生え変わらないために非常に長くなります。
日本の特別天然記念物にも指定されている観賞用鶏です。

 

軍鶏(シャモ)

闘鶏用、鑑賞用、食肉用のニワトリの品種。
タイが原産国とされているが、日本国内で独自の品種改良が行われ、
現在では国の天然記念物に指定されています。